ピーター・フランクル氏講演会
- 2025年12月21日
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父母会では毎年秋にテーブルマナー講習会を開催していましたが、昨年の会場の目黒雅叙園が休業になってしまったことを受けて、代わりに以前から保護者の皆さんからの希望が多かった講演会を企画しました。
たまたま資料が手に入ったピーター・フランクル氏が、学校での講演会には適切な方と思われましたし、問い合わせたところ講演料も予算の範囲内に収まるので、打診をしてみたところ、快諾をいただけました。
さて、当日。どちらまでお迎えに上がりましょうかと、内心事務所やご自宅にタクシーで向かうことになるかと思いつつ問い合わせたところ、なんと、りんかい線の大井町駅の改札口を指定されました。
有名人なのに電車で来られるのかと少々意外に思いながら待っていたところ、オレンジ色のダウンをまとったご本人が颯爽と現れました。
大きなジュラルミンのアタッシュケースを2つ、キャリーカートに乗せて運んでいます。
有名人の中には実際に会うと愛想の悪い方もいるし、とおそるおそる声をかけたのですが、瞬時に浮かんだ屈託のない笑顔にほっとさせられました。
私がTVで拝見していたのもかなり前のことですから、写真等で見るより老けているのでは、とも思っていたのですが、とんでもない。若々しく活き活きとしたご様子です。
長いエスカレーターを上りタクシーに乗り込んで学校に向かうまでの道中、矢継ぎ早に繰り出される、
お前はどんな仕事をしているのか、
子どもの部活動は何か、
何年生か、
将来の夢は何と言っているか、
といった質問に答えていると、それに対する反応がとても楽しく、負けじとこちらもフランクル氏が生まれ育ったハンガリーについて尋ね、自分はロシア・東欧の文化が好きでロシア語も勉強してロシアの著作権法を翻訳したこともあること、初めての海外旅行が2月のイルクーツク、ハバロフスクで死ぬほど寒かったこと、などを話していると、あっという間に学校に到着しました。
初対面の相手の懐にすっと入り込みつつ、いやな気持を全く感じさせない、わずか20分程度でしたが、これがコミュニケーション能力というものかとしみじみ思わされました。
さて、学校に到着すると、会場の多目的教室の状況を確認していただいてから応接室にご案内し、少しお話をしてからお食事のお弁当をお渡ししていったん退室をいたしました。
事務所からは、講演前は1人になる時間を設けてもらいたいと言われていたのです。
講演の15分ほど前に再び応接室に向かうと、部屋の中から「カンカンカン」という乾いた音が聞こえてきました。
なにかな、と思いつつノックをし、扉を開けると、大道芸人の衣装を身にまとったフランクル氏が、木の棒を使ったジャグリングの練習をしていたのでした。
なるほど、講演前に1人の時間を、というのは、着替えとウォーミングアップのために必要だったというわけです。
そして、大きなカバンの中にはジャグリングの道具がたくさん入っていました。
多目的教室にご案内をし、最前列に用意したお席で開始時間をお待ちいただいていたのですが、ご本人はすぐにでも始めたいご様子で、周りの方に話しかけたりしており、開始時間になるとこちらの司会進行の段取りを飛ばしてそのまま講演に突入してしまいました。
講演の内容はさすがに手慣れたもので、笑わせたり、驚かせたり、感心させたり、感動させたり、まったく退屈することのないあっという間の90分でした。
質疑応答の時間には会場から次々と質問が出て、もしも質問が出なかったら、とあらかじめ用意していた質問の出番はありませんでした。
講演の後は会場の後方で持ち込んだサイン入り書籍をご本人が販売(学校には事前に許可をいただいておりました。)。こちらも好評でお持ち込みになったものは完売となりました。
アンケートの結果も大好評でした。週末に開催したのでお父様の参加者も多かったのがよかったと思います。
今後も講演会は企画したいのですが、悩ましいのは講師の選定です。
予算と講演料をにらみつつ、皆さんがお話を聞きたくなる講師を選ばないといけませんが、主催する側も楽しいので、今後も継続できたらと思います。
なお、参加できなかった方のため映像、録音等を共有したいところでしたが、事務所から記録用の撮影・録音は不可とのことでしたので、断念しております。
ご容赦ください。
(文責 桒野)


